あっけない結果かもしれないが、維新の会推薦で
選挙戦に挑んだ小野たいすけ氏について、ちょっと書いてみたい。
このブログでは本来政治のことはあまり書きたくないのだけれども、
「彼のことならば書いてもいいかな」と思ったので
少しだけ書かせてもらいました。
1.期待できた点
(1)政策が一番現実味があった。
⇒ここは熊本県副知事と政策参与を経験していたのが大きいと思う。
ネットでの討論会でも、山本太郎候補よりはよく考えている個所が
多々あった(反論された山本太郎候補は無意味にマウントをとる方策
で対抗しいていたが)。
保育所不足については、「足りていないというより需要と供給の問題が
大きいのでは」という感じであった。
自分の住んでいる区の状況も、公開されているデータを見る限りでは
そんな感じだった(特定の年齢に空きがない、不便な立地は案外定員が余ってる)。
ただ「増やす」という言葉が多い候補に比べると、時間が少ないのに
よく調べているという感触を持った(熊本でも同様だった?)。
(2)人柄
⇒もちろん直接会って話したこともないし、ネット動画上で
話しているところしか見たことがないので、確かではないかもしれない。
これを差し引いても実直(堅実)な方であると思えた。
小池都知事のような「ワンフレーズ」「キーワード」を言いながら
結局ほぼ有効なことは何もやっていない、ということに辟易としていたので。。。
「実直すぎるのは大丈夫か?」というリスクはあったのだけれど、
『そのリスクがあっても都知事になっているところを見てみたい』と思ったのも事実。
そういった候補がいたのは、すごく久しぶりかもしれない。
(3)年齢
⇒46歳という「都知事としては若い」のが諸刃の刃ではあるけれど、
ある程度若くないといろいろと動くことは不可能だと思うのでプラスととった。
当選した小池都知事は現在67歳(若作りをしているけれど)で、4年後には71歳。。。
仮に現在73歳の宇都宮候補が当選していたら、4年後には77歳。。。
年齢で政治をするわけではないのは承知しているが、体力勝負な部分があるのは確か。
2.少し残念だった点
(1)維新の会推薦。。。
⇒個人的には、維新の会の議員さんはイロモノの方が多いイメージがある。
(政治家は基本いろいろ変わっていて、イロモノも多いのだけれど)
小野さんの個人的な知り合い(柳ヶ瀬さんとか音喜多さんが高校の同期とのこと)だったり
することもあったので、仕方ない部分はあるとは思うが…。
(2)水道民営化
⇒ここは自分がまだ勉強不足なのだが、単純にYesとは言えない。
小野さんは熊本県で同様の事例を実行した(しようとしていた?)
経験があるようなのだけれど。。。
ちなみに小池都知事は、おともだちを関連会社の社長に据えるところで
とめておく気配がある。これはこれで利口だとは思うけれど、
彼女のきな臭さを増幅させるところではある。
(3)準備期間の短さ
⇒小野さんご自身も、「どこまで風穴を開けれるか」という
ことを話していた。維新の会が推薦しなかったら、まともな勝負に
ならなかった気もする。政策がしっかりしている、地味なことも
粛々と遂行していく実直さを感じさせていただけに、ご自身の準備期間が
もっとあれば違った層にも浸透できたのでは?と思った。
3.今後、どういった方向に?
今後、小野さんがどういった方向で進むことを考えているかは
まだわからない(熊本の水害のボランティアに向かうらしい)。
維新の会の柳ヶ瀬さんとかが絡んでいることを考えると、
多分国政(衆議院あたり)に出馬するのではないかな、と思う。
これは、小池都知事がその策をとるか否か次第ではあるけれど
東京都の副知事としてなんとかやってもらえないか、と。
維新の会には、都民ファーストを飛び出した音喜多さんがいるので
難しいとは思うのだけれど…。
ほんと、それくらいしないと都政って変わらないのではと思う。
レインボーブリッジを突然赤くしたり、
東京アラートの数値基準をなくしてみたり、
「夜の街」というだけで具体的なことをなにもしないとか、
新型コロナウイルスの発症者情報をぶつ切りにした状態で発表するとか、
もう勘弁願いたいんです。
もしも急転直下で小野さんが副知事になられたら、そういった
問題に切り込めるのではないかと思ってしまうんです。
とまあ、いろいろ書いてしまいましたが、
過酷な選挙戦だったと思いますので、くれぐれも無理はなさらないように
熊本でボランティアをしてきていただければと思います。